谷本連合自治会さんと連名で要望書を提出しました

再整備にかかる谷本連合自治会(藤が丘1丁目、2丁目A・B、千草台)さんと藤が丘商店会は、現状の駅前再整備計画のままでは『NO』という事を訴えております。事業者さんや地権者さんは、権利を行使して計画を推し進めるのではなく、この要望を無視せずに住民や商店会の意見を反映させたまちづくりをするべきだ!と改めてココに提出した要望書を記しておきます。

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横浜市都市整備局、東急株式会社、学校法人昭和大学 御中

「藤が丘駅前地区再整備基本計画(案)」に関する要望書

本来、駅前が整備されて綺麗になることは喜ばしい事ですが、この度の横浜市、東急、昭和大学の三者協定による「藤が丘駅前地区再整備基本計画(案)」に関して、地域住民を代表し谷本連合自治会及び藤が丘商店会それぞれで協議した結果、下記の点において意見が合致した為、本計画案に異議を申して改善を求める要望書を連名で提出します。

1. 藤が丘駅前ロータリーに関する件
現状ある3カ所の車両出入り口を、道幅の太い道路ではなく道幅の狭い道路側に道幅の拡張もされないまま1カ所でまとめる案に関しては、駅前周辺の車両混雑を誘発し、さらにその混雑を避けるために裏道(センターライン無し・スクールゾーン)へと迂回する車両が多発する事が容易に予想される事。また、第三次救急病院周辺の車両混雑や地域住民や通学児童の安全が脅かされるような事はあってはならないと考え意義を申し立て、この案を廃止し地元住民や地元商店会の意見のヒアリング調査等を行い皆で協議した上で、最低2か所以上の車両出入り口のあるロータリーの再計画案の策定を要望します。

2. ショッピングセンターの商業施設および高層マンションに関する件
地上13階(高さ最大45m)という高層建築物が計画されているにも関わらず日陰の地図データの公表がなかった点を問題視しています。事業者は藤が丘駅前特有の地形の高低差をデータの非公表の理由にしていたが、高低のそれぞれのデータを公表する事は出来た筈で非公表の理由にはならない。また、意見交換会の場において影の問題を質問者した人にのみ返答は個別対応というかたちを取っていたが、その行為は情報の公表を拒み隠蔽しているように受け取れるものであった。藤が丘駅前に45mの建物が出来る事は藤が丘の景観を悪化させるとともに、火災などが発生した際にははしご車も届かず安全の確保に問題を生ずる。周辺の建物の高さから鑑み最大でも地上7~8階程度の高さが妥当であると考え、景観面、影の問題、安全性などからの観点からも、建物の高さを低くして再計画をすることを要望します。

3. 昭和大学藤が丘病院の高さ60mについて
地上14階(高さ最大60m)という高層建築物であるにも関わらず日陰の地図データの公表がなかった点を問題視しています。事業者の説明によると代替え地(現、藤が丘駅前公園)に昭和大学藤が丘病院を建設し現在の病床数を確保した場合、床面積をもとに現建築法で現病床数を確保すると建物の高さは地上14階(60m)になるとの事ですが、根拠を示す資料に乏しく本当に60mもの高さが必要なのかが不明瞭です。当該事業者に関与が及ばない第三者機関への見識調査等が必要だと考え要望します。

4. 整備計画着工時に駐車場が無くなる問題
事業者より着工時周辺に駐車場が無くなるとの説明はあったがそれに対する解決策が示されていない。着工時は工事関係の大型車両の往来が増える等するため、周辺道路への路上駐車は混雑や地域住民の生活や地元商店会の業務に支障をきたす恐れがあり安全面をも脅かしかねない。これを放置してはならないと考え、横浜市から事業者への代替え駐車場の作成指示を要望します。
真のまちづくりとは何を作ったかという結果ではなく、どの様に作ったか?というプロセスのことを言うのだと考えます。

事業者や再整備計画に掛かる一部の地権者の利益確保のために、地元住民や地元商店会が望んでいない必要以上に高すぎる高層建築物を建設したり、交通調査のみを判断材料にして地元住民や地元商店会などへのヒアリング調査なども全く行わずに計画された駅前ロータリーを整備するような事は、地元住民や地元商店会の理解を得られている再整備基本計画とはとても程遠いものであると思います。我々は、愛する藤が丘駅前の「らしさ」ともいえる、空が広く開けて見える視界や風景、のどかで落ち着いた雰囲気などを次世代に残し伝えていく事こそが、この藤が丘駅前にとっての真のまちづくりであると考えます。